“梃子”という単語には、
「お手伝いをする人、下回り等の雑用をする人」
というような意味と、
テコの原理に使われるような
「小さい力で、大きなモノを動かす」
というような意味の2つがあります。
私たちは、
「食を分けて選ぶお手伝い」
「作り手と買い手が互いを知るお手伝い」
の2つのお手伝い(小さな力)を通じて、
「食の満足度の向上」
「農家さんの収入の向上」
という大きなことをなし得たいと考えています。
・作り手と買い手が互いを知るお手伝い
農家さんの収入の向上
『食を分ける』とは
”食”と一口に言っても記念の日にレストランで食べるごちそうから家で食べる普段のごはんまでかなり幅広くあります。
そして、それぞれ求められる機能・役割・食材も当然違います。
記念日の食事は特別なものや豪華に感じられるものがいいですし、普段の食事では気軽に使えて健康的なものがいいですよね。
3本で500円の白ネギが、お店の看板メニューにはなり得ても、お家で作るお味噌汁の具にしようとは思えません。これまで『食を選びたい』と思っていた人たちに提供されてきたものは、看板メニュー的なものが多かったように思います。
梃子では”食”を”ハレ”と”ケ”の2つに分け、
”看板メニュー(=ハレ)”だけではなく”お味噌汁の具(=ケ)”も提供していきます。
『ハレとケ』とは
【ハレとケ】:ハレ(晴れ、霽れ)は儀礼や祭、年中行事などの「非日常」、ケ(褻)は普段の生活である「日常」を表している。
ハレとケはコインの表と裏の様な関係です。日常があるから非日常があります。
『ハレ』
特別な日を彩る少し贅沢なお野菜です。
人には向き不向きがあるように、
農家さんにも得意な作物とそうでない作物があります。
(得意でないからといって美味しくないわけではありません)
ハレでご案内するのは農家さんが得意なもの、力を入れているものです。
『これはどこに出しても恥ずかしくない』と胸を張って出せる自信の逸品です。
『ケ』
地の農家さんが地の人のために作るお野菜です。
農作物がその地の土・水・空気で成長するように
人も、その地の土・水・空気を受けながら日々を送っています。
巷には”健康食品”が溢れていますが本当に体に良いものは
今あなたが生活しているその地で採れるものなのだと思います。
地元の農家さんがあなたのために作る、毎日の食事に気兼ねなく使っていただける
そんなお野菜です。
『互いを知る』とは
輸送技術の発達により、遠くまで鮮度を保ったまま運べるようになりました。
それは様々な利点をもたらしましたが、『生産者』と『消費者』を大きく隔ててしまうことになってしまったような気がします。
『生産者』が消費者を知ることで、生産する上でのモチベーションに繋がり”この人のために作る”という責任感が湧きます。
『消費者』が生産者を知ることで、安心感を得ることができますし”あの人が作ったもの”だという特別感が湧きます。
互いを知ることで、
野菜を作ってくれる人→”食”を支えてくれる人 へ
野菜を買ってくれる人→”生活”を支えてくれる人 へと、関係性が変化していきます。
そのために、インターネットの上だけではなく互いが直接会うような機会も積極的に作っていきます。